カシミアとは?
マフラー生地で、最も良いとされるカシミアですが、一体どういうものなのでしょう?
カシミア繊維の特徴
- 毛が細いが、密度がある為、軽くて暖かい。
- 毛は上品な光沢があり、美しい。
- 柔毛から作っているので、肌触りも良い。
このような特徴があるので、最も敏感な首に巻くマフラーには持って来いですね。
価格はメーカーによって違ってきますが、
5000円から2万円位が一般的な相場だそうです。
高級ブランドになると、5万円以上するのもあります。
カシミアの原料
カシミアはカシミアヤギから取れた毛で作られてます。
カシミアヤギは主に、中国の北西部地方、ネパールのヒマラヤ地域、
モンゴルとイランの高台地域に住んでいます。
このカシミアヤギは気温差の激しい環境に適合する為、
表面は粗い毛、その下には柔らかい毛の2層になっております。
この2種類のうち、中側の柔毛を使用します。
カシミアヤギから取れた毛から、
油脂、ホコリ、剛毛、を取り除いてカシミア繊維となっていきます。
カシミアはなぜ高いのか?
カシミア生地が高い理由は、
カシミアヤギから取れる毛の量が非常に少ない事にあります。
毛を採集するのは、カシミアヤギの毛が生えかわる、
暖かくなってきた春ごろに、櫛でときながらとるか、
落ちた毛を拾い集めるかしかありません。
よく見るバリカンでガーでは無いので、
取れる量は非常に少ないのです。
ちなみに1頭から取れる毛の量は、150g~250g位だそうで、
1頭から小さい缶コーヒー1本分位しか取れ無いのです。
ちなみに、セーターを1枚作るのには、
カシミアヤギ4頭分の毛が必要になるそうです。
カシミアの問題点
カシミアは、実は識別が難しい為、
羊の毛と混ぜ合わせる偽装が後を絶たないようです。
その為、偽装カシミアは本物の3倍の量が出回っているようです。
それ以外にも、低価格の為に科学繊維や、
あえて羊の毛を混ぜて作るという事もあるらしいです。
これを聞くとカシミア100%というのは、
非常に価値あるものだと感じさせられます。
カシミアのお手入れ
カシミアは繊維に油脂を含んでいる為、
洗濯、クリーニングをすると、その油脂が落とされてしまい、
柔らかさが薄れてしまいます。
洗濯もクリーニングも出来ない。
つまり、汚さずに使うのが一番とい事ですね。